2期比較資金流動分析<日本製紙㈱>

評価対象企業 日本製紙株式会社

評価対象決算 2022.09中間期

 

決算概要

売上高約5500億円と前年同期比増収(前期約5000億円)であったものの、当期純利益は約220億円のマイナスと前期比減益(前期約21億円のプラス)となっています。しかし同社の総資本は1兆7000億円であり、半期で220億円の損失はそれほど大きな金額ではありません。

 

2期比較資金流動分析

同社は前年同期比で1446億円総資本を増加させており、うち自己資本は316億円となっています。調達した資金のうち934億円は流動資産に、512億円は固定資産に投下されており、わずかながらではあるものの、運用資金が固定化しています。

しかし一方で、当座比率流動比率も前年同期比でわずかに改善しています。

ただ、同社の総資本は1兆7000億円であることを考えると、それほど大きな問題ではありません。

※以上はあくまで資金流動分析上の評価です。

 

収益性の問題

2期比較資金流動分析と直接的には関係ないものの、同社は2020年9月中間期と2022年9月中間期のいずれでも、経常損失、当期純損失となっており、また、2022年9月期は営業損失を計上していることから、収益性は脆弱となっています。